「石楠花の花の咲く頃」

 

深き山にこだまする

子供たちのはしゃぐ声

夕暮れ時は淋しくて

涙の奥に浮かぶ顔

 

石楠花の花の咲く頃

帰り道に手をつなぎ

あなたと歩いた道さえ

今は昔、色褪せてく

 

立ち並ぶビルの陰

瞼を閉じて思い出す

蛙の鳴く砂利道の

道端に咲き誇る花

 

 

雪解け水の増して

流れを急ぐ小川よ

この地を離れ今は

生きること急ぐ我よ

 

石楠花の花の咲く頃

紅色の空の下

あなたと歩く帰り道

ランドセルが紅く染まる

 

誰もいない駐車場

あなたの住んでいた場所

遠ざかり、でも立ち止まり

忘れ得ぬ歩いた道よ

 

 

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