ブラジル、そしてオリジナル

随分と長い間、何も書いていなくてすみません。ウェブサイトも長いこと放置してしまっていて、気づいたらコンサートのスケジュールが一年もアップデートされていませんでした。この数年、歌い手やピアニストとしては以前ほど表立ってライブをしていないものの、楽曲提供や音楽監督という形でコンサートに関わり、指揮者としてステージに立つ機会が増えてきました。そういった予定もしっかり載せるべきなのに、うっかりしていました。

このところ、仕事でいろいろな国や地域に行く機会が多いのですが、先日、14年ぶりにブラジルに行ってきました。前回は物見遊山といった感じでしたが、今回はコンサートをしたり、大規模編成のアンサンブルライティングについての講義をしたりと、なかなか充実した旅でした。ブラジル音楽をこよなく愛し、最も影響を受けた作曲家のひとりが、ブラジルの国民的作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンである僕にとって、ブラジルは特別な地です。そこで受けたインスピレーションを元に、今年の夏あたりからまた、「人に頼まれてやる仕事」だけでなく「自発的に作る」ということを再開していこうと思います。

人に頼まれてやる仕事がたくさんあるのは素晴らしいことですし、そういった仕事でご飯を食べられているのは本当に幸運なことです。でも、今回ブラジルで行ったコンサートで、今回のために新たな書き下ろしを二曲演奏したら、お客さんたちが口を揃えて、これらのオリジナル曲が最も印象に残った、と言ってくださったのは、とっても励みになりました。今年の前半はもう仕事の予定がぎっしり詰まってしまっているのですが、夏以降ぐらいからは、こうした新しい楽曲やプロジェクトについて、いろいろと考え始めてみようと思っています。

東京がオリンピックイヤーを迎える今年の夏は、長期で日本に滞在する予定です。みなさんにもお会いできるのを楽しみにしています。

 

2020年初午

リー・アベ

 

 

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