photo taken by Marina Kosaka

「金木犀の頃」

金木犀の香り
まだあどけない顔をしていた頃の
君の横顔
そんな君へ想いをつのらせては
詩を書いていたあの頃
そんなこと恥ずかしくて
おくびにも出せなかったけれど

金木犀の香り
まだ愛について想像も着かなかった頃の
君への手紙
ただ「好きです」と訳もわからず
書きなぐっていたあの頃
靴箱に手紙を入れて
逃げるように家路へ向かったけれど

あの秋の
君の面影
金木犀の香りが漂うたびに
切なさが体に走る
若すぎた日々の
けれどかけがえのない感覚
僕はいま、また同じ思いで生きています


10/07/02 all rights reserved by TSUNE