すごい人たち (11.12.2001)
〜26回目の誕生日によせて〜
Photo taken by Tsunenori 'Lee' ABE
先日、Berklee Performance Center で行われたhiromi
uehara さんの演奏を聞きに行った。日本人で、まだ若い女の子。チック・コリアと共演したこともあるというやり手だけに、はじめの曲からもうスタンディング・オベーションが出る盛況ぶり。「演奏がヤマハっぽい」だとか、いろんなこと言う人がいたけど、僕は好きだったし、正直いってとっても刺激を受けた。Berklee内での演奏では、夏にマリンバ奏者の三村奈々恵さん(僕と同年代なのに、もうバークリーで教えている人。タダ者ではないのに、とっても謙虚で素敵な人です)以来の大刺激。日本人も捨てたもんじゃないですわ。まじで。
アメリカに来てからというもの、大学内で行われる演奏が、大物だろうが生徒だろうがすべてタダである特権を利用して、こうしていろんな演奏を聴くことが出来ている。大学外でも、日本に比べて安価なこともあり、質の高い演奏を聴く機会に恵まれている。もちろんつまらない演奏も少なくはないが、いい演奏を聞くと本当に刺激を受ける。その度に耳も肥えるし、もっといい曲が書きたくなってキーボードに向かう。
すごい人たち。
音楽的に自分がもっと上のレベルに行きたければ、自分よりレベルの低い人たちといてはだめだ。こうしてすごい人たちと接する機会が日常的にある今は、とっても幸せな環境にいるのだと思う。
いま、VOX ONE(僕がTake6と並んで、世界一だと思うア・カペラ・グループで、4年前より活動を休止している)のメンバーの一部と、週に一度集まって一緒に歌わせていただいている。自分が夢であり目標だった人たちと歌い、また曲を持っていったりすることは、これまでのどんな活動よりも刺激的だ。練習の仕方ひとつとっても、「世界有数のレベル、というのはこういうことをいうのか」、と考えさせられることが多いし、音楽に大切なのは、鍛錬の積み重ねによる高度な技術を前提とするけれど、「表現」することなんだ、ということを目の当たりにして学ばせていただいている。
この夏に日本でやってきた、Voice Connection
のライブも、「すごい連中」との音づくりが楽しかった。短期間で詰めただけに粗さもいっぱいあったが、音楽人としてお互いすごく刺激を受けたし、なにより、この上なく楽しかった。
こういう、「すごい人たち」が正当に評価される音楽界であってほしい。
日本だけでなくここアメリカでも、とてもいい音楽とはいえないような音楽がちまたには溢れている。でもそうでなくて、本当にいい音楽を追求している人たちもたくさんいる。
この先僕もどんな道を歩いていくのか分からないけど、自分が「すごい」と思う人たちに負けないような、魅力あるミュージシャンでありたい。そんなふうに、これまでのどの誕生日よりも強く思う、26回目の誕生日。僕を産んでくれた両親、育ててくれた母親、ずっと支えあってきた姉、そして、これまでの26年間で出会ってきたすべての友人や恩師たちに、心から感謝します。
さてと、書きかけの曲に戻ろうっと・・・。今日もがんばるぞー!