ア・カペラについて 〜その1〜 (01.07.2002)

 
Long Way to Go...
Photo taken by Tsunenori 'Lee' ABE


早いもので、2002年が明けてしまいました。去年はがむしゃらに走り続けた一年だったと思います。アメリカに渡り、バークリー音楽院という、コンテンポラリー・ミュージック界では世界でも指折りな大学に身を置き、素晴らしいミュージシャン達と切磋琢磨する機会に恵まれました。また、VOX ONEの松岡さんやPaul、マンハッタン・トランスファーのCheryl など、昔から尊敬していたミュージシャンたちにも本当によく世話してもらい、ミュージシャン冥利に尽きる一年だったと思います。

僕が何を勉強してきたか、ということをかいつまんで書くと、「音楽を書くこと」でした。そして僕の場合、やはり声によるハーモニー、特化して言えばア・カペラのための曲書き、というものを常に意識しながら勉強してきました。たとえば5つある声を、どのように振り分けたらきれいな音になるか。どんなリズムを使ったらかっこいい流れができるか。みんながなるべく歌いやすく、かつ音楽的にも高度なものは、どのようにしたら書けるのか・・・。

こういったことを、時には5ホーン(トランペット、アルト・サックス、テナー・サックス、トロンボーン、バリトン・サックス)とリズムセクション(ギター、ピアノ、ベース、ドラム)のための編曲の授業を通して、時にはジャズ理論の授業を通して、そして時にはアフロポップのアンサンブルを通して、考え続けてきたわけです。

でも、なぜコーラスなのでしょうか。なぜ、ア・カペラなのでしょうか。

かつては外交官か弁護士になりたかった男が、突然ア・カペラグループの仕事をはじめ、そしてなぜ、わざわざアメリカにまで来ていい歳して修行しているのか・・・。

新年早々のコラムでは、何回かに分けて、この原点に帰ってみたいと思います。ずばり、「ア・カペラについて」。僕が感じてきたア・カペラを、つらつらと書いてみようと思います。

Crazy Harmony をご覧になっているみなさん、本年もよろしくお願いいたします。

つね